[連載第3回]【東大寺ライブレポート】ヒビノがPAを担う野外コンサートEARTH×HEART LIVE 2017 for Children大仏開眼1265年慶讃

おはようございます。広報のhiroです。

今回は4月9日に開催された、EARTH×HEART LIVE 2017 for Children 大仏開眼1265年慶讃のレポートをお届けいたします。


EARTH×HEART LIVEは、「アースコンシャス~地球を愛し、感じる心」「ヒューマンコンシャス~生命を愛し、つながる心」というメッセージを掲げ、毎年4月に開催されているコンサートです。今年で28年目を迎えました。


コンサートタイトルにある大仏開眼(かいげん)とは、東大寺の大仏完成を記念し、752年4月9日に行われた法要のことです。聖武天皇は「人々が思いやりの心でつながり、こども達の命が次世代に輝くこと」を願い大仏造立の詔を発せられました。

大仏開眼から1265年となったこの日、「未来の宝である子供たちの支援」を趣旨とするEARTH×HEART LIVEが東大寺にて実現したのです。


出演は、Peabo Bryson(ピーボ・ブライソン)様、石井竜也様、大黒摩季様、小柳ゆき様、賈鵬芳様、野沢雅子様、Earth×Heart Symphonic Orchestra。一夜限りのプレミアムライブです。


ヒビノはこのコンサートの音響(PA)をサポートしました。

それではコンサート本番の様子を紹介します。


(本番当日までのあれこれは「晴れ女の本領発揮!?「EARTH×HEART LIVE 2017 for Children」奈良・東大寺の野外コンサートを取材」を、PA機器等の紹介は「EARTH×HEART LIVE 2017 for Children の音響システムを紹介。PA機材の随所に見られた野外特有の光景とは?【雨対策】」をご覧ください。)



開演直前、大仏殿の観相窓が開かれました。

満開の桜の中、大仏尊像のお顔を拝みながらのコンサートです。

場内はとても幻想的な空気に包まれていました。


スピーカーなどの機器は闇に溶け込み、存在感を消します。


コンサートは、野沢雅子様の語りから始まりました。

「東大寺の歴史・大仏開眼1265年について」の朗読です。


さらにEarth×Heart Symphonic Orchestraと賈鵬芳様による「三国志組曲第二番第二楽章 飛翔の英雄論 曹操と玄徳」、有馬和歌子様の舞踊が続きます。

前回のブログで大仏殿の前の「金銅八角燈籠(こんどうはっかくとうろう)」がステージ中央に配置されるように舞台が造られていたとお伝えしましたが、燈籠へプロジェクションマッピングの演出が行われました。時に鮮やかに、また幻想的にステージを彩ります。


ちなみに、金銅八角燈籠の羽目板8面のうち4面には、音楽を奏でる神様「音声菩薩(おんじょうぼさつ)」が刻まれています。

4人の音楽の神様がいるステージに、4人のシンガーの登場です。


小柳ゆき様は「月見る想い」「あなたのキスを数えましょう」、

大黒摩季様は「チョット」「瞬く星のように」「ら・ら・ら」、

石井竜也様は「浪漫飛行」「遠い出来事」「緑の窓」、

ピーボ・ブライソン様は東日本大震災の復興支援のために作られた「I'm With You」を歌い上げます。

余談ですが、大黒摩季様のマイクロホンだけワイヤードマイク(有線マイク)なのは、ご本人指定の持ち込みマイクだからです。


4名それぞれのソロステージにつづき、コラボレーションステージが始まりました。

ピーボ・ブライソン様と小柳ゆき様は、映画『美女と野獣』のテーマ曲「Beauty And The Beast」をデュエットで披露。


つづいてピーボ・ブライソン様と大黒摩季様が観客席へおり、子ども達をステージへ呼び込みました。映画『アラジン』の主題歌「A Whole New World」を歌い上げます。


つづいてピーボ・ブライソン様と石井竜也様が「Walking」を披露。


ラストはオールキャストが登場し、ベートーヴェン作曲の交響曲第9番第4楽章「喜びの歌」を歌い上げます。


美しい歌が東大寺に響き渡り、28年目のEARTH×HEART LIVEは感動の中幕を閉じました。


次世代の子どもたちのこの大切な世界を引き継いでいく中、子どもたちを支える家族の想い、生命の尊さを人類が共に考えねばならないという大きなテーマのもと、賛同アーティストたちが世界へ向けて発信したメッセージは、人々の心に深く訴えかけるものであったと思います。


音楽を通した「想い」を全身で感じた、感動の現場でした。

弊社の取材にご理解・ご協力を賜りましたご出演アーティストの皆様、主催ならびに本公演に関係された全ての皆様、オーディエンスの皆様に心よりお礼申し上げます。



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