涼しさを感じられる音

こんにちは!経営企画部のアミーゴです。

梅雨に入り、ここ最近は雨の日も続いていますが、晴れた日には青空がきれいで眩しい季節になってきました。もう夏が近づいて来ているのだなと感じます。


この季節、ヒビノにお客様がご来社した際などにお出しする飲み物も、温かいものから冷たいコーヒーやお茶に変わっていきます。


先日も、いつものようにアイスコーヒーを準備していたのですが、その時ふと、「この音って涼しくていいなぁ」と感じました。

まず、氷をグラスに入れた時の、「チャリーン」とガラスに響く音。

その次に、コーヒーやお茶を注ぐ時の、こぽこぽと液体が流れる音。

その後、飲み物を入れたことによる温度変化で、氷の密度が変わるため、氷が「キシキシ」ときしむ音がします。私は特にこの音がお気に入りです。

そして最後に、飲み物をお盆の上に載せて歩く時に、コップの中の氷がぶつかりあって、からからころころと鳴ります。


ただの生活音と言ってしまえばそれまでなのですが、こういう音は耳に心地よく、そして涼しさを感じさせてくれるような気がします。


色だと、「寒色」「暖色」があり、例えば同じ物でも、オレンジより青色のほうが冷たそうに見える、というような擬似的に温度を感じさせる働きがありますが、これは、その音バージョンといった感じではないでしょうか。


昔から、夏の風物詩として親しまれてきた風鈴の音もその一つ。

それ以外にも、河が流れる音や、氷がシャリシャリ崩れる音など、いろいろな涼しい音が

あると思います。


でもよく考えてみると、どうして音だけで涼しいと感じられるのか不思議です。

例えば先に書いたように、ガラスのコップに氷が当たる音がすれば涼しく心地よいですが、同じガラスという素材でも、コップが落ちて割れる音だったり、窓ガラスを叩く音は、あまり涼しくは感じません。

また、コップに入れる飲み物がどろどろした濃いものだと、どことなく涼しい気持ちが半減してしまいそうです。

お盆に載せて飲み物を運ぶときも、階段の上り下りなど足元が不安定な時には、涼しい音だなんて感じている余裕はないかもしれません。


このように、音で涼しさを感じられるのは、音の大きさや音色といった要素はもちろん、きっと耳だけでなく目で見ている景色も関係していたり、今までの生活習慣から自然に想像できるものがあったり、心に余裕がある状況だったりするからなのですね。


やっぱり「音」の世界は奥が深いのだなと感じました。

この夏は、節電などもあり、暑さの厳しい毎日になるかもしれませんが、このように、少しでも感覚的な「涼しさ」も味わって、元気に過ごしていきたいものですね!