自然の力を借りるスポーツの難しさと、逆境を乗り越え来場客を楽しませた「運営の工夫」と「映像の力」を感じた ANAウインドサーフィンワールドカップ横須賀・三浦大会

2019年5月10~15日に、ANAウインドサーフィンワールドカップ横須賀・三浦大会が開催されました。


世界トップ選手102名が津久井浜海岸に集い速さを競いました。観客動員は、前年の4万9,000人から大幅に伸び8万8,000人を記録。大きな賑わいを見せ、無事に閉幕したわけですが、実はあまり天候に恵まれない大会でもありました。


競技の大前提である「強風」が、吹かなかったのです。


その結果、弱い風でもレースが成立するフォイルレースは男子3戦、女子7戦が行われましたが、スラロームレースは一戦も実施されませんでした(風速規定を満たさず)。


自然のコンディションに影響されるスポーツ競技の難しさを実感したわけですが、だからこその発見(気づき)もありました。


逆境を乗り越え、来場者を楽しませてくれた「大会運営の工夫」と「大型映像の力」です。


ヒビノ広報のhiroがレポートします。どうぞお付き合いください!




スポーツ観戦の魅力を高める大型映像サービス


大型ビジョンはバツグンの機動力を持つ車載型LEDディスプレイ・システム「RIGGING MOVER MINI」2台。小型・軽量で設置場所を選ばず、屋外スポーツイベントに最適。放映に必要なシステムを完備するオールインワンタイプ。203インチの大画面に、簡単・スピーディー・低コストの三拍子を揃え、イベントの運営に貢献する。


ヒビノは今年も会場(津久井浜海岸)の大型LEDビジョンを担当しました。


スポーツ大会における大型映像サービスの大きな役割は、来場者を楽しませること。選手のテクニックや白熱の戦いをダイレクトに伝え『観戦体験の魅力』を高めたり『競技の熱』を盛り上げたりします。


ウインドサーフィンは、風の状況がいい沖合で行われるので、海岸の観客からはだいぶ離れています。双眼鏡で見ている人もいました。それでも、風上から風下へジグザグに進むスラロームレースならまだしも、コースが複雑なフォイルレースは状況をつかむのも大変です。


会場では、レースの合間に「ぜひ会場両サイドに設置した大型ビジョンをご覧ください。レースの状況はもちろん、選手の表情まで見ることができます」とアナウンスが流れていました。


生の競技に『映像の力』を掛け合わせることで、ウインドサーフィンの魅力を一段と味わうことができます。



大型LEDビジョンでお届けしたのは、陸上カメラ、船上カメラ、ドローン空撮カメラなど、複数のカメラによる中継映像と、3DCG(3次元コンピュータグラフィックス)でレース実況が見られるアプリの映像などです(▲写真の画面はアプリ映像)。毎年、最新技術が導入され着実にパワーアップしていく映像解説。今年も好評だったそうです。


戦況が見えにくい競技だからこそ、大型映像を活用して大会を分かりやすく伝え、だれもが楽しめるように考えられていました。




風待ちで終わった日曜日。

記憶に残ったのは残念さよりも、逆境を乗り越え観客を楽しませてくれた運営の工夫と映像の力だった


私が観戦に行った12日(日)のこと。

会場は3万4,000人の来場者でにぎわったものの、肝心の「風」は微風・・・。早朝はイイ感じだったようですが、私が到着した9時半には弱まっていました。風力が改善することを期待し、待ち続けます。


結論からいうと、この日、風は吹かず1レースも行われませんでした。


迫力のレースを期待していただけに、素直に残念。


それでも丸一日、なんだかんだ楽しく過ごし、ウインドサーフィンの雰囲気も味わって、退屈することはなかったのです。振り返ってみると、そこには来場者を楽しませたイベント運営の工夫がありました。



まず、フル活用された大型ビジョン。

映像とMCによる解説で、競技や道具、観戦のツボなどを上映し続けてくれました。


例えば、選手テントの中継映像では、選手の姿はもちろんボートに取り付けられたハイドロフォイル(水中翼。水の流れを揚力に変えボートを水上へ押し上げる)や、リグ(帆。約10㎡もある)などを映し、道具や競技について解説してくれたり、海上の様子をレポートしたり、前日のレース映像を映しながらコースに対する風向きと選手の位置関係など、戦況と観戦のツボを分かりやすく解説してくれました。


どれもこれも、面白い内容ばかりで、コアなファンじゃない私にはありがたかったです。



もう一つは、ずばり充実したイベント施策です。

今年は、津久井浜海岸に隣接する三浦海岸をサブ会場とし、2つの会場でイベントが開催されました。ステージイベントの開催、数々のグルメブース、音楽フェスとのタイアップ、体験型・参加型のイベントも充実しており、盛り上がりを見せていました。風待ちイベントとでも呼ぶべきか。待ち時間を楽しく過ごさせてくれる要素にあふれていたわけです。



あとは、あれかな。来場客が発する『余裕の感じ』が伝染した気もします(笑)。天候待ちという、いつまでかかるか分からない待ち時間にも、ファンの皆様は慣れた様子で、各々楽しまれていたように見えました。



というわけで、大型LEDビジョンの解説を眺めたり、出店ブースの数々を見て回ったり、浜辺のステージでダンスパフォーマンスを楽しんだり、当社エンジニアに美味しいと教えてもらったハンバーガーブースに並んでみたり(笑)風待ちの時間も堪能し、気づけば夕方。長いようで短い一日でした。


こんなに強風を待ち望んだ日は人生で初めてだったけれど、競技が見られなかったにも関わらず『総じて楽しかった』ことが印象に残る不思議な大会でした。



まとめ。


逆境を乗り越え来場者を楽しませてくれた「大会運営の工夫」と「大型映像の力」はすごかった!


大画面に映るのは、前日のレースのリプレイ映像。戦況の分析や観戦のポイントなど、ウインドサーフィンの面白さを分かりやすく伝え、一日楽しませてくれた。
来年はライブ(生)の競技と映像が見られるといいな。また行きます!楽しみです!




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