池の上に“飛び出す絵本”。自然の中で音楽と芸術が融合する「風の音楽会」の音響をヒビノがサポートしました。

おはようございます!広報のHAMMERです。

10月28日に兵庫県 尼寺(にんじ)の県立有馬富士公園内“新宮晋 風のミュージアム”で、「風の音楽会」が開催され、ヒビノは音響をサポートいたしました。当日の様子も交えてご紹介をしたいと思います!


この「風の音楽会」は“風の彫刻家”として世界的に活躍されている造形作家 新宮 晋先生が企画・演出する野外公演です。普段は意識しない地球の素晴らしさを自然と音楽を通して伝える舞台ということで、過去にも能やジャズなどを含めてイベントを開催しており、今回で8回目となります。今回のコンセプトは『森の妖精たちが開く不思議な音楽会』。

元々は9月30日に開催予定でしたが、台風襲来の為に延期となっていました。10月28日はお天気にも恵まれ、新宮先生をはじめ、様々な方の想いが詰まっているこの「風の音楽会」、念願の開催となりました。


会場となった風のミュージアムは野外ミュージアムとなっており、新宮先生の12点の彫刻などが展示されています。作品は風で動く仕組みになっていて、風を見て感じることができます。

風の音楽会が行われた特設ステージ。どこにいても太陽と風を感じることができ、とても気持ち良かったです。余談ですが、ここで食べるおにぎりはとてつもなく美味しかったです。外で食べるご飯ってなぜあんなにも美味しくなるのでしょうか…。


野外会場ということもあり、スピーカーを置く位置もある程度限定されているので、まんべんなく音を届けるためにメインスピーカーの他に舞台前中央や客席にもスピーカーを配置しています。

お客様が聞く音響(フロントオブハウス)については、コンソール:DiGiCO SD12、メインスピーカーはJBL PROFESSIONAL ラインアレイスピーカーの最上位シリーズ「VTX Series」VTX V-20を使用。床から積み上げること(グラウンドスタック)も可能ですので、こういった吊り下げが不可能な会場でもラインアレイの特性を最大限に引き出す事ができます。

また、SE(サウンドエフェクト)として風の音を出すための機材も弊社で担当しました。

▲ステージ上にいる演者さんが聞く音響(モニター)はコンソール:Soundcraft “Si Performer”、モニタースピーカー:CODA AUDIO等を使用


今回はヒビノの大阪営業所のメンバーによる担当でしたが、横の連携も抜群です!

機材選定から始まり、途中日程延期という想定外の事態もありましたが、本番当日まで機材担当・音響担当と様々な部署が連携し、ステージをサポートしました。

日が少し傾き始めた16:30に本番がスタート。

シンガー・ソングライターTeNさんとミュージシャンの方々による歌と、歳内 王太くんによる朗読で進行していきます。池の上の特設ステージには新宮 晋先生制作の“飛び出す絵本”が設置されており、場面展開ごとにめくられていきます。

そして「風の音楽会」という名の通り、風が見える演出もたくさん織り込まれていました。風車がついた自転車、かざぐるまが登場。JBL PROFESSIONALのスピーカー達もかざぐるまといい感じで共演しています!

▲この風の演出を担当したのは地元の高校生と幼稚園生でした。


公演中は、スピーカーから流れるTeNさんの歌声や音響効果の音と、風が吹く度にカラカラと鳴るかざぐるまの音、さらには森の中から聞こえてくる自然の鳥の声と、なんとも贅沢な音空間でした。

終盤に向けて、あったかいお天気から照明が映えてくる少しひんやりとした夕暮れへ表情が変わります。こういった自然の演出を感じることができるのも、この会場ならではですね。

自然を感じながら素敵な音楽と舞台に皆さんどっぷりと浸っていました。最後は新宮先生、TeNさん、歳内王太くん、バンドメンバーのご挨拶で終了。

自然の中で音楽と芸術が融合するという「その場所・その時間」でしか生まれない素敵な音楽会でした。当社としても音楽会に重要な「音」をしっかりと皆様にお届けできたのではないかと思います。


会場となった風のミュージアムは普段からも解放されており、現在は木々が色づいてとても素敵なようです。イベントが無くても、行くだけでとっても癒されると思います。お近くの方は是非行ってみてはいかがでしょうか。


【関連リンク】

 ・新宮晋 風のミュージアム