「幸せだ」という感情は、きっと人間の心身に良い効果をもたらすのだろう・・・と、なんとなく思ってはいましたが、音楽好きのみなさまに朗報です。
広大かつ開放的な会場で開催される「音楽フェス」や「大規模コンサート」には、すんごい効果が秘められているかもしれません!!!
今回は、音響と映像のプロ集団"ヒビノ"の広報hiroが「主観的幸福度」と「音楽ライブ」と「寿命」の関係について、いつくかの文献を紹介します。
音楽ライブへ行く人は寿命が9年も延びる
なんと「音楽ライブ」をたった20分間体験するだけで、幸福感が21%も増加し、長生きにつながるというのです!(ちなみにヨガでは10%増、犬の散歩では7%増)
これはイギリスの企業O2とゴールドスミス・ユニバーシティーの准教授パトリック・フェイガン氏が発表したもので、2週間に1回の頻度で音楽ライブに参加する人は、最高レベルの幸福感、充実感、自己効力感を得られる可能性が高く、寿命が9年延びる可能性があるのだといいます。
音楽ライブという体験が「幸福の感情」に対して大きな効果を発揮する理由には、大好きなミュージシャンの音楽を聴く喜びもさることながら、どうやら「他者との関わりを実感すること」や「自らの価値を認める気持ちの上昇」が関与しているようです。
出典: O2 “Science says gig-going can help you live longer and increases wellbeing”
音楽ライブに行く人は幸せを感じやすくなる
オーストラリアのディーキン大学で実施された「音楽と主観的幸福度の関係性」の研究調査によれば、フェスやコンサートに行って音楽に触れた人は、そうでない人に比べて主観的幸福度が平均的に高いことが分かりました。
習慣的に音楽を楽しむ人の中でも、「聴く」「歌う」「演奏する」「作曲する」人たちに比べ、「踊る」「音楽イベントに参加する」人たちの幸福度が高かったのですが、ここで大事なのは、自分が心から楽しめるイベントで「大勢の人と思考や行動を合わせる」ということにあるようです。
大好きなアーティストに対する想いを共有し、最高の楽曲に乗りながら一緒に踊ったり、数万人で同時にこぶしを突き上げたり、叫んだりする「音楽フェス」や「大規模コンサート」は、大勢の他者と高揚感、一体感を共感しあえるドンピシャのイベントといえるのではないでしょうか。
ちなみに、音楽ライブに限らず「スポーツ観戦」も、心から楽しめるイベントに参加し、気持ちを一つにした同志(サポーター)に囲まれ、一体となって熱狂するわけですから、条件はバッチリ?幸福度との関係が期待できそうですね。
出典:Psychology of Music “If you’re happy and you know it: Music engagement and subjective wellbeing”
幸福感が強いと9.4年も長生きする
幸せだというプラスの感情が、平均9.4年もの長生きにつながった。
これは、幸福学の第一人者エド・ディーナー氏(アメリカのイリノイ大学心理学部の名誉教授)の論文に示された、「幸せ」であるという感情が「健康」に与える調査結果の一つです。
「幸せであること」は、栄養バランスのとれた食事や適度な運動、睡眠などと同じように「健康づくり」の大切な要素と考えるべきなのでしょう。
出典:Ed Diener, Pelin Kesebir, William Tov “Happiness”
まとめると・・・
コンサートやスポーツ観戦といった心から楽しめるライブイベントに参加し、大勢の人と体験や感動を同時にすることは、人間をより幸せにし、寿命が延びる可能性まである!
という感じでしょうか。
私は科学者でもなんでもないので難しいことは分かりませんが、コンサートでアーティストとオーディエンスの盛り上がりが最高潮に達した瞬間、会場内に猛烈なエネルギーが渦巻いているような感覚を覚えるのは、空間を共有する大勢の人たちが想いと行動を一つにするからこそ!・・・なのだなと思いました。
ちなみに、「音楽はビールをより美味しく感じさせる」といった実験結果など、いろんな研究発表を見かけましたよ。
音楽最強か!!!
HIBINO BREAK TIMEをご覧のみなさまの中には、これから夏フェスやコンサートに繰り出す予定の方が大勢いらっしゃることでしょう。
音楽ライブは、きっとあなたの人生をより幸せにするエッセンスとなるはず!
くれぐれも熱中症対策を忘れずに、どうか最高のライブを心から楽しんできてください。
音と映像のプレゼンテーター
ヒビノ株式会社
【製品・商品・サービス】
0コメント