Capeson “Portrait2” Release partyライブレポート。音楽と光の融合が創り出すCapesonワールドが素敵すぎた!

音楽は心の太陽だ!広報のhiroです。


3月29日(木)、渋谷のライブスペースWWWにてCapeson(ケイプソン)さんのワンマンライブ“Portrait2” Release partyが開催されました。およそ一年半ぶりとなる新作EP「Portrait2」の配信記念ライブです。


ヒビノは、このコンサートの音響と映像をサポートしています。

挑戦的でおもしろいライブになると聞きつけ、これはじっとしちゃいられない!と私も会場へ行ってきました。


圧倒的かつ繊細な美声と斬新なポップサウンドで創り出されるCapesonさんの世界。

ミュージシャンの想いをイメージへ変換するのは、演出プランナーです。

その演出イメージを具現化し感動空間を創造するのが、ヒビノの技術力であり機材力。


音楽はアーティストの世界観そのものですが、今回のライブは音楽だけでなく、映像、照明、特殊効果を融合させた光の演出によって会場空間をCapesonさんの世界観で満たしました。もはやアートと表現するほうが実態に近いのではないかとさえ思えた「Capeson “Portrait2” Release party」を紹介します。



Capesonワールドへようこそ!音楽、映像、光に満たされたエンタテインメント空間


会場の渋谷WWWは、収容人数400~500人規模のライブスペースです。


場内に足を踏み入れた瞬間、

『Capesonワールドだ』と思いました。


ステージも客席も関係なく一つの世界がそこにあって、ライブサウンドと光と映像が融合し空間を満たしていました。没入感という表現があっているのかもしれません。ちょっと不思議な感覚です。


▼新曲「FALL」。歌詞がダイナミックに飛び出してくるようだった。


映像はステージと両サイドの壁いっぱいに広がっていました。照明や特殊効果が放つ光と一つになって、楽曲ごとにさまざまな世界を出現させます。


音楽から空間が生み出されているような感じがして、とても素敵でした。取材目的でお邪魔した現場でしたが、夢中になってライブを観ていました。



[システム紹介]

演出のカギは光の融合!映像なくして成立しないコンサート

ライブスペースの壁3面に映像を出していたのは、高輝度プロジェクター。

光出力20,000ルーメンの“PT-DZ21K”×3台です。


会場の規模だけに着目すれば、オーバースペックとも思えるシステムでした。

この広さに対して、ここまでの機材が必要なのか?

この問いに、当社映像エンジニアは「壁にただ映像を出すだけなら、もっと光出力の低いプロジェクターでも問題なく綺麗に映せるけど、今回の演出イメージはそれじゃなかった」と話してくれました。

なるほどと理解できたつもりでいましたが、現場で実際にステージを見て『こうゆうことか』と納得します。


プロジェクターのレンズから、まるで照明機器のように光軸(こうじく)が3本、力強く伸びている情景を見たとき、映像に限らずこの舞台を構成する一つひとつの要素が同一のコンセプトのもと緻密に計画され、それら全てが合わさってこの世界観の魅力や迫力を完成させているのだと実感しました。


▼会場後方、音響・映像・照明の操作エリアに設置した3台の高輝度プロジェクターPT-DZ21K。前面(ステージ)と両サイドの壁面いっぱいに映像を投射。ちなみに当社ではプロジェクター198台、LEDスクリーンは面積にして6,345㎡を保有し、あらゆる演出イメージに対応します。
▼下手(しもて)のプロジェクター(写真左)は上手(かみて)の壁、中央のプロジェクターはステージ、上手のプロジェクター(写真右)は下手の壁に投射している。


映像ソースは、当社オリジナルの4トラック映像送出機「ALBATROSS V2」が同期再生する映像ソース3つと、Macノートブックで再生する映像ソース1つ。

それをVJ(ビデオジョッキー)が組み合わせたり切り替えたりしながら、壁面に描き出す映像をリアルタイムで生成していました。


▼一番右が4トラック映像送出機ALBATROSS V2の画面。今回の空間演出をつくるうえで大いに貢献した機材。


VJ(video jockey)は、DJ(disk jockey)の映像版をイメージしていただくと分かりやすいかなと思います。演奏にのってリアルタイムで映像を生成していくプレイヤーがVJです。


▼VJはSPOONの代表 谷田光晴氏


3台のプロジェクターを使い3面の壁に映像を投射することは、オーダーをいただいた時点で決まっていたことでしたが、当初のプランは3面に同じ映像を出すというものでした。


つまり[上手(かみて)壁][ステージ][下手(しもて)壁]に、

[A][A][A]

という感じで同じ映像Aを出す計画です。


今回のライブは『会場を終始映像で染めたい』という、映像ありきの演出でした。

3面に個別の映像を出せば表現の幅も格段に広がり、よりおもしろいライブになるはず。


ちなみに3つの映像を各面に出すと、

[上手(かみて)壁][ステージ][下手(しもて)壁]に

[A][B][C]

という感じで映像を投射するわけですが、映像A・B・Cの画がつながっていれば、見た目には

[   D   ]

という感じで「大きな一つの世界」で会場を包み込むことができます。


ちょうどこの頃、当社が開発していた4トラック映像送出機「ALBATROSS V2」のプロトタイプが完成していたこともあり、現場テストも含めて使わせていただきたいと当社から相談。ご採用いただき、実現したのでした。


▲当社映像オペレーター。映像システムの企画提案、設置、操作を手掛けます。


お客様のイメージを具現化することが当社の映像サービスのお仕事ですが、システムの簡易化もテーマです。

やり直しが許されないライブにおいて、「映像」に求められる品質は画質だけではありません。シンプルかつ確実(つまり「安全」)なシステムを日々追求しています。

自社オリジナル機材を開発したり、既存の物に一工夫の手を加えたりするのは、ヒビノのプロ魂の現れなのだなと日々感じています。ALBATROSS V2の開発秘話もまたお届けしたいですね。


▲当社PA(コンサート音響)エンジニア


映像の話をたくさんしましたが、コンサートは「音」がなければはじまりません。

観客のみなさまにとどける音「FOH(フロント・オブ・ハウス)」とミュージシャン一人ひとりに聞かせる音「モニター」を調整します。最高の音をとどけ、Capesonワールドの聴感をコントロールしていたのがこの人です。



それでは最後に、動画を一つご紹介!

今回のライブ映像が使われているミュージックビデオです。ご覧ください。


■ CAPESON - FALL (YouTube:TOKYO RECORDINGS)


こんな感じで、Capesonさんのライブを心から楽しんでまいりました。

ヒビノは昔も今も「チャレンジングな現場」が多い会社です。

そういうお仕事に携われること、難しい現場だからと当社にお声がけいただけること、本当に光栄なことだと思うのです。このコンサートも携わったみなさまがそれぞれ新しい表現に挑戦した意欲的な現場でした。


今後も素晴らしいライブ、画期的な現場、おもしろい機材など、みなさまに紹介していきたいと思います。どうぞお楽しみに。それではまた!



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