おはようございます。ヒビノ広報のkiiです。
2022年4月14日から15日の2日にわたって、株式会社エレクトリが「AV&ネットワーク基礎セミナー」を開催しました。
会場はヒビノ日の出ビルの1階にある試聴室。受講者の皆様には、マスクの着用、入室時の検温と手指のアルコール消毒を行っていただき、定期的に換気を行うなど新型コロナウイルス感染防止対策を徹底して行いました。
本セミナーでは、電気、音響、映像、コンピューター、ネットワークなど、AV設備業界で必要とされる基礎知識を幅広く学ぶことができます。そのため、AV設備に関するお仕事をされている方が多く受講されており、さらには、AV設備関連の会社の研修としてもご活用いただいています。
昨年は新型コロナウイルス感染症対策のため、お客様向けと社内向けの2回に分けて開催しましたが、今年は例年通りお客様に混ざって当社グループの若手社員も6名参加しました。
カリキュラムは以下の通りです。
<1日目>
1. 電気基礎
2. 電気計測
3. 音響基礎
4. 音響機器
5. 音響応用
6. 映像基礎
7. 映像機器
8. 映像応用
<2日目>
9. AVシステム
10. コンピューター基礎
11. ネットワーク基礎
12. 無線LAN
13. ネットワーク応用
14. 各種規格
「動きのあるセミナーを」。講師としての心がけ
セミナーはオリジナルの教本を基に進んでいきます。232ページにもおよぶ厚い教本は、セミナー開催のたびに掲載内容を見直し書き換えているエレクトリお手製の教本です。
講師を務めたのは、エレクトリの柏倉さん。今までのセミナー全18回でも講師を務めています。
講義で心掛けていることをお伺いしたところ、「どういう教え方をしたら伝わりやすいかを常に考えている」とのことでした。用語でつまずかないようになるべくわかりやすく説明して、つい言ってしまった難しい用語はその後に補足するなど受講者が理解しやすいように工夫がされていました。
また、「動きのあるセミナー」にも心掛けているそうです。受講者の多くは会社の研修として受けられているため、少しでも興味を持ってもらえるようにスライドや説明だけではなく、機器を用いた実演やその場で図を書いて説明するなど動きのあるセミナーを行うようにしているとのことでした。
そのため、柏倉さんの机の上には手元を映し出す小型カメラや図を書くためのペンタブレットなどが置かれていました。
写真左側の黄色い三脚が付いたカメラが手元を映す小型カメラ、写真中央のパソコン前がペンタブレットです。
こちらは電気計測について実演している様子です。実際に電気計測を行い、手元のカメラでスクリーンに映し出していました。
さらに、エフェクターの種類についての説明の際には、実際にミキサーを用いて「ディレイ」や「リバーブ」をかけた音を聞かせていました。
こちらはノイズレベルについての図を描き、説明している様子です。
このように実演や図を用いた説明があることで、文字だけではイメージしづらい内容もより深く学ぶことができました。
基礎に特化したセミナーを続ける理由とは
このセミナーは、AV設備業界で必要とされる「基礎知識」に特化しています。
その理由について柏倉さんは、「知識を積み上げるには基礎が重要だから」と答えてくれました。柏倉さん自身が仕事をする中で、基礎を固めておくと新しい技術などが出てきたときに理解しやすく、またトラブルにも対応できるようになるということを実感したそうです。その経験から若手社員にも基礎を大切にしてもらいたいと基礎知識に特化したセミナーを続けているとのことでした。
また、受講者の多くがかかわるAV設備は音響や映像の知識だけではなく、ネットワークやコンピューターなどのゼネラリストとしての幅広い知識が必要であるため、本セミナーで様々な基礎を学び、今後の仕事に生かしてもらいたいという思いも込められていました。
セミナーの中でも、この図はこういう時に必要になる、お客様とこういうトラブルが考えられるから気を付けてなど、実際に仕事をするうえで必要な生きた情報が伝えられていました。
今回のセミナーを受けて、私は大学でAVやネットワークについて少し学んでいたのですが、そこで学んだ知識はほんの一部で、実際に仕事をするにはこんなにも膨大な基礎知識が必要ということを知り、当社グループ社員のプロフェッショナルさを改めて感じました。
また、セミナーの教本には、今までエレクトリが培ってきた知識が詰まっているので、これからの業務でたくさん活用していきたいと思いました。
音響機器や映像機器だけではなく、コンピューターやネットワークなどAVシステムに必要な情報をたくさん得られる「AV&ネットワーク基礎セミナー」は、AV設備業界で働く若手社員にはもちろん、長年働いている方にもとてもおすすめできるセミナーでした!
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