その裏側にあったのは、当社映像オペレーターの映像に対するストイックなまでの『こだわり』でした。
INDEX
・ スポーツイベントの強い味方!全天候対応LEDスクリーン
・ 2時間超の「調整作業」に見た映像品質への熱意
・ 常に心がけるのは「色」。こだわりが生むヒビノクオリティ
・(おまけ)コロナ時代の新常識となった現場アイテム
スポーツイベントの強い味方!全天候対応LEDスクリーン
▲全天候対応の5.77mmピッチLEDスクリーン「Carbon5」。画面サイズ:(左)W10.2m×H1.8m/(中央)W5.4m×H1.8m/(右)W10.2m×H1.8m
全長25.8mの画面を、左・中央・右の3つに分割して設置。中央画面は左右に対し奥まった配置になっていて、右と中央のLEDスクリーンの間から選手が登場しました。
画面には、大会名、コピー、選手名、スポンサー企業などを競技の進行にあわせて表示していきます。
▲映像のオペレートブース。メインスイッチャーは前畑浩司(当社ヒビノビジュアル Div.)
LEDスクリーンの裏側に設けた映像ブースに、メインスイッチャーのオペレートが1名、スポンサーロゴをローテーション表示させるウォッチアウトのオペレートが1名、選手入場に合わせ名前を出すオペレートが1名。表側でLEDスクリーンを監視するトラブルシューティング要員が1名(←万が一に備え分厚い対応マニュアルを整備の上スタンバイしていますが未だ出動なし)。そしてこのチームを統括する映像オペレーター1名です。
2時間超の「調整作業」に見た映像品質へのこだわり
見本の用紙とストップウォッチを手にLEDスクリーンの映像をチェックする5名は、左のお二人が広告代理店様(弊社の顧客)、中央がヒビノのチーフ森田和彦、右のお二人が施工会社様です。
ヒビノの映像が正しいかをチェックしているわけですが、ここに至るまでに当社が行った調整作業を少し説明します。
一つは「LEDディスプレイ・システムの色調(いろちょう)」、もう一つが「素材の色調」です。
スポンサーロゴをLEDスクリーンに表示し、色見本と見比べながらIllustrator上で色を調整して、画面上のロゴを見本の色に近づけていきます。
企業ロゴの色は、色番号などで厳格に決まっている場合がほとんどです。支給されたデータをそのまま使うのが大前提ですが、色とは難しいもので、元の色と出力表示した色が感覚的にずれる場合があるのです。映像も印刷もそうですね。
常に心がけるのは「色」。こだわりが生むヒビノクオリティ
競泳を担当する当社映像チームは、映像にストイックなまでのこだわりを見せる印象を持っていた私。チームを統括する森田和彦(当社ヒビノビジュアル Div.)にこだわりを聞いてみることにしました。
やや漠然とした私の問いかけに、「色です」と即答がありました。
「あとはやっぱり、きれいに出したいですね」
そう続けた彼の言葉は、ストンと私の胸に落ちました。『ああ、なるほど』。先に紹介した現場での緻密な色調のほか、現地に入るまでに彼が行っていた調整の数々を思い出したからです。
例えば、映像はドットで構成されているから1ピクセル単位の整数で配置しないとにじむのだと言い、支給された素材データを全て整数に直す(許容誤差は1ピクセル)など、素材をLEDスクリーンにきれいに映すための細やかな仕込みがいくつもあって。気が遠くなるような作業と気遣いの全ては、目指す画を出すためなのだなと。あぁ、やっぱりヒビノが好きだなと思うのでした。
疑問や違和感を抱くことなく、きれいな映像を楽しめるその裏には、映像にかける熱意と信念がありました。
(おまけ)コロナ時代の新常識となった現場アイテム
最後に、一年前にはなかった光景をお見せしますね。おまけです。
現場への携帯が必須となっているアイテム一式です。機材用と人間用のグッズをまとめた感染症対策セットで、各部に複数セットを割り当て機材と同様に管理しています。
人々に感動と幸せを届ける「エンタテインメントの場」を守る闘いはつづきます!
いつも、現場に出向いて写真を撮るなど、自社スタッフを追いかけ回してきた私ですが、コロナ禍では入れない現場も多く、今回も自宅からオンライン視聴となりました。本音は「生で見たい!」ですが、今後もリモート取材を取り入れながら、引き続き当社グループの様々な一面をお届けしていきます。どうぞお楽しみに。
本大会はYouTubeでLIVE配信されました。日本水泳連盟の公式YouTubeチャンネルでリプレイをご覧いただけます。
▼ 第62回 日本選手権(25m)水泳競技大会 1日目決勝
本実績の担当は
コンサート・イベント大型映像サービスの当社ヒビノビジュアル Div.
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