おはようございます。ヒビノ広報のhiroです。
10月19日(土)に栃木・宇都宮で開催された自転車ロードレース2019ジャパンカップクリテリウム。
前回のブログでは、大落車による大会史上初のレース中断というアクシデントに見舞われながらも、世界トップクラスのド迫力バトルを見せてくれた競技の様子や、手に汗握るレースを鮮明な映像で観客にとどけたヒビノの大型映像について紹介しました。
今回は大会の裏側にあった、見えない奮闘劇を紹介します!
設営時間を短縮せよ!
大幅“時短”大作戦
イベント映像チームの知られざる奮闘劇に迫る
宇都宮駅前から伸びる大通り(←交通量の多い一般道)を封鎖して行われた本大会。
沿道の観客へ競技映像を届けるべく、大型映像装置2台をコースの両端(折り返し地点2か所)に設置しました。
機材は、車載型LEDスクリーン「RIGGING MOVER MINI(リギングムーバーミニ)」。2台とも大通りをふさぐように設置する計画です。
交通規制が始まり、道路が完全に封鎖されてから、我々の搬入がスタートします。
聞けば、規制開始の30分後には最初のレース「ホープフルクリテリウム」がスタートするというではありませんか。撤去も同様で、イベント終了予定時刻の30分後には、交通規制が解除されるといいます。
「設置」も「撤去」も、与えられた時間は30分?
いくらRIGGING MOVER MINIが機動性に優れた機材で、設営がスピーディーとはいえ、通常1時間は見ている作業をたった30分だなんて。社内でこの話を聞いたとき、本当に驚きました。
「えっ!?そんなこと、できるんですか?」
私の問いかけに担当エンジニアは、
「間に合わないんじゃないかって(お客様にも)話してますけど、やれる範囲で、最善を尽くすしかないですね」
とのこと。与えられた条件の中で『安全第一』と『スピード重視』で計画を立てると話してくれました。急ぎすぎると、どうしても危ないですからね。慎重かつ周到に準備を進めます。
結果は、設置33分、撤去17分。
驚異的でした。最初のレース(ホープフルクリテリウム)のスタートは惜しくも放映できませんでしたが、大健闘です。ぶっちゃけ、どんなに順調に作業を進めても「設置」は45分くらいかかると思っていたので、当社映像チームの流れるような動きに感動すら覚えましたね!!!
(※)設置時間は現場環境によって異なります。RIGGING MOVER MINIの場合、安全面を考慮して最短1時間、平均2時間程を見るのが通例です。
すごかった!スピード設置に大興奮
『まさか、間に合うのか?!』沿道でカメラを構え注目していた私は、予想をはるかに超えるスピードに、静かに大興奮です。14:25画面は上がり切りました。映像エンジニア2~3名がテキパキと動き回る中、14:30号砲が鳴りホープフルクリテリウムスタート。14:33一台のRIGGING MOVER MINIが放映を開始。7分後にもう一台も映りました。残念ながら最初のレースのスタートには間に合わなかったものの大健闘。当社エンジニアは悔しそうな様子でしたが、間に合わせる算段だったことが驚きだし、設置33分は本当にすごい!!!どうやったのだろう。
14:48ウィメンズクリテリウムがスタート(▲)。続くガールズケイリンスペシャルレース(▼)。そして前回ブログで紹介したメイン競技「ジャパンカップクリテリウム」がスタート。熱戦を観客にとどけ、観戦を盛り上げました。
ほれてまうやろー!流れるような超スピード撤去は表彰もの
画面を旋回させ、下ろし、16:49収納完了。接続した周辺機器もばらして、足もしまって、機材もケーブルも車両止めも積み込んだら、ドライバーと映像スタッフ1名が乗車。
16:53に発進、ぐるりと向きを変えて、16:55 RIGGING MOVER MINIは規制区間から走り去っていきました。撤去完了です。不測の事態をものともせず、スポーツイベントの盛り上げと円滑な運営に貢献したヒビノのスポーツイベント映像チームに、広報hiroは密かに大拍手を送ったのでした!ブラボー!!!
はい。あの日の私の興奮が、少しでも皆様に伝われば幸いです(笑)
今回は様々な条件と工夫の中で、このようなスピード設置とスピード撤去を実現させました。事前の打ち合わせに始まり、オールスタッフでの現地の下見、繰り返し行った設置シミュレーション。映像エンジニア陣だけでなく、車両ドライバーとの段取り確認も綿密に行って、スタッフ全員が自身の担当はもちろんのこと、互いの作業まで全工程を理解し合い、連携をとりながら遂行できたからこそ成し得た結果といえます。
あと、機動性を追求したヒビノの車載型LEDディスプレイRIGGING MOVER MINIの真骨頂を見た気がしましたね!
とはいっても、全ての現場環境で必ず『時短』できるわけではないので、悪しからずご了承くださいませ。
さて次回は、翌日に山岳コースで開催された「ジャパンカップサイクルロードレース」と、現地で活躍した全4台の大型映像装置を紹介したいと思います。どうぞお楽しみに!
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