本年5月30日(木)から6月2日(日)に競泳大会「ジャパンオープン2019(50m)」が東京辰巳国際水泳場で開催されました。
ヒビノはプールサイドとスターティングブロック後方に大型映像システムを設置。映像の力で大会を盛り上げました。
今回は、ダイナミックな映像をお届けした超ワイドLEDディスプレイと、大接近してわかった見えない工夫について、広報のhiroが紹介します!
活躍した画面は、HIBINOのLEDディスプレイ・システム「G8 Black」です。新機材の一つで2018年6月に運用を開始しました。
▲8mmピッチLEDディスプレイG8 BlackのLEDパネル。写真左が表(映像が表示される面)で、右が裏。
パネル1枚(↑)の大きさは、幅640mm×高さ960mm。
これが、HIBINO G8 Blackの最小単位です。
71枚のLEDパネルを横につなぎ合わせ、プールサイドに全長約45mの超ワイド画面を構築し、ダイナミックに映像を表示しました。
パネルを自由に組み合わせ、縦も横も総面積も、思い通りの画面を形作れるのはLEDディスプレイ・システムのいいところですね。
G8 Blackは、コンサートをはじめ様々なイベントで運用しますが、スポーツの現場で『バナータイプ』として使えるように意識し、高さ96cmという大きさに設定しました。
▲バナーとして使いやすい画面の高さは90cm位から1m以下といったところかな。高すぎると画面の後ろに客席が作れないし(お客さんの目線を邪魔しちゃう)、低すぎると映像的に物足りない(ロゴ等はそれなりのサイズで鮮明に表示する必要がある)ので、用途と役割とバランスから考えてG8 Blackはちょうどいい大きさといえますね。
ここで浮かんだ一つの疑問。
「そもそも、『バナー』ってなんだっけ?」
競技エリアや会場を囲むような超横長のLEDディスプレイを「バナーボード」とか「バナータイプ」とか「リボンボード」などと呼んでいますが、改めて(今更ながら?)バナーという言葉を調べたところ『横断幕』という意味でした。横長の画面に協賛企業のロゴを並べて表示したり、選手の名前を映し出したりしますから、役割が名前に残った感じですね。
さて、水泳を観戦する場合、私たちの目に映るLEDディスプレイは、観客席からプール越しに見るか、テレビの中継映像で見るものです。ある程度、遠目から見るものですが、そこをググっとプールサイドまで大接近してみたら、見えない工夫に気が付きました。
LEDディスプレイの表面を覆っているものがあります。透明なアクリル板です。
これは、選手への安全面の配慮。
試合が行われるプールのすぐ横に映像システムを設置しているので、万が一、選手が画面に手をついたりしても大丈夫なようになっていました。
ちなみに、卓球Tリーグの試合でも、競技エリアに設置したバナータイプLEDディスプレイの表面は、透明のアクリル板でカバーしていました(↓TIME OUTと出ているところが画面)。これも選手とピンポン玉を傷つけないためです。
▲Tリーグ 2018-2019シーズン プレーオフ ファイナル
つまり、現在のスポーツイベントは、大型映像システムがそれほどまでに競技の至近へ入り込んでいるのだといえますね。
以上。スポーツイベント現場の余話でした。
「見えない配慮」のほかにも「細部までこだわる色調整のお話」とか「周到に用意されたトラブルシューティングのお話」とか、現場には面白そうなネタが隠れていました。が、私の取材が追いつかず…。次の現場で迫ってみたいと思います!
どうぞお楽しみに。それではまた。
▲プールサイドと▼スターティングブロック後方で鮮明な映像をお届けしたLEDディスプレイ・システム「G8 Black」
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