最新スピーカー全19ブランドの音を試聴できる、日本音響家協会主催の技術セミナーに行ってきました

こんにちは!広報のhiroです。

さて、5月31日(木)に、なかのZERO 大ホール(東京都中野区)で、一般社団法人日本音響家協会 東日本支部が主催する、「技術セミナー“旬のスピーカーを聴く”」が開催されました。


試聴するスピーカーは、コンサート音響などで使用されるSR用スピーカーや、商業施設向けのスピーカーといった、プロ用・業務用のスピーカーシステムです。


なんと、18社から全19ブランドの最新スピーカーシステムが勢ぞろい。


プロオーディオ各社のデモンストレーションを、まとめて聴くことができる、この貴重な機会を逃すまい!と、私も試聴会に行ってまいりました。


会場に入って、まず、目に飛び込んできたのはステージ上に並ぶ、全19ブランドのスピーカーシステム。なんとも盛観です。

ヒビノグループからは、「JBL PROFESSIONAL」と「CODA AUDIO」の2ブランドが出展されています。


1ブランドのプレゼン時間は20分間です。

試聴音源は、全スピーカーの“共通音源”として日本音響家協会が用意した「男性ナレーション」「女性ナレーション」「ドラム&ベースのセッション」の3つと、各社がそれぞれ選定した楽曲などでした。


ちなみに、共通音源の「ドラム&ベースのセッション」は、この日のためにレコーディングされた音源だそうです。

ミュージシャンは、Drumsが林“Linn”邦樹氏、BassがBBQ和佐田氏。(豪華!)

ベースは、チョッパーなどの奏法も含まれていましたが、コンプレッサーやゲートなどの処理は控えて制作された音源との事でした。


さて、試聴会のトップバッターを務めたのは、ヒビノインターサウンド株式会社。

ドイツのスピーカーブランド「CODA AUDIO」の、CoRAY4(2-Wayフルレンジ・コラムスピーカーシステム)、SC4(センサーコントロールド・サブウーファー)です。

今回、ラインアレイ・システムを出展するブランドが多く見受けられましたが、CODA AUDIOからは、2011年11月に発売を開始した、2-Wayフルレンジの「コラムスピーカーシステム」の登場です。

このCoRAY4は、1本で最大音圧131dB SPLの高出力を実現可能で、スリムなボディから発せられる、想像以上の音圧と、高い明瞭度、ハッキリと感じられる音像が、衝撃的でした。

設置スペースの厳しいSR現場や、外観が重視される施設などにも最適です。


試聴中、前にCODA AUDIOの特徴を当社のエンジニアに質問した際に『1つは大音量でも高音が綺麗に鳴ることだ』と教えてもらったことを思い出しました。

綺麗な音を出すスピーカーは、世の中に沢山あるけれど、「高域」を「大出力」で「綺麗」に鳴らすことは、難しいことなのだそうです。

そして、「高域を綺麗に出す」には、高域の技術だけでなく「低域の技術」が必要。


少々概論的なお話になりますが、マスク効果といわれる現象がありまして、空気を媒介として伝播する疎密波「音波」にも、この現象がおこります。

低い周波数帯が影響して、その上の帯域に覆うような現象で、今までは、それを前提にSRされた音を、誰もが聴いてきたわけですが、CODA AUDIOは、その点に於いても解決する独自技術を持っています。

この日のデモンストレーションで使われていた“SC SUBシリーズ”は、それらの技術が結集されたサブウーファーなのだそうです。


中高域だけでなく低域においても「音」の「輪郭」のようなものをタイトに感じることが出来るのは、CODA AUDIOの高い技術力によるものですね。



さて、12番目に登場したのが、当社 ヒビノプロオーディオセールス Div.。

JBL PROFESSIONAL」の“VERTECシリーズ”から、コンパクトモデルのVT4886(3-Wayラインアレイ・スピーカーシステム)、VT4883(サブウーファー)が出展されました。

VT4886、VT4883は、VERTECシリーズの最小・最軽量モデルで、中小規模のSRに最適なスピーカーシステムです。

今回、試聴会が行われた、なかのZERO(大ホール)の客席数は1,292席なので、会場規模ともマッチしたシステムといえますね。

キャパシティに対して、システムがとてもコンパクトです。

パワフルかつ明瞭度の高い音はもちろん、そこに感じられる安心感も、JBL PROFESSIONALならではの魅力かもしれません。


「軽量設計」「コンパクト」「ワイヤリングが容易」という点も、このVERTECシリーズ「コンパクトモデル」の特徴です。

仮設環境で行われるPA・SRでは、これらが作業時間の短縮にも繋がりますし、運搬、仕込みやバラし、調整などの場面では、特に重要となるポイントではないでしょうか。


ちなみに、私は、VERTECシリーズの、見た目の格好良さも好きです。

ラインアレイ・システムらしい、フライングでの設置スタイルもかっこいいですが、今回のようなグランドスタックも良い。(見た目の話ばかりで恐縮です…。)


縦吊りや、グランドスタックだけでなく、U字ブラケットでの小規模アレイや、ポールマウント、横吊り(水平アレイ)などなど、目的に合わせて、多様に設置形態を選択することが出来る、VERTEC「コンパクトモデル」。


小型で軽量なボディに、設置場所を選ばない柔軟性と、確かな音響性能を合わせ持つ、ラインアレイスピーカーです。



今回の、技術セミナー「旬のスピーカーを聴く」は、19ブランドの最新スピーカーの音や特徴を、まとめて把握できる機会とあって、

多くのお客様がご来場されていました。

1つ1つのスピーカーの“音”を聴きながら、細かくメモを取られている姿や、会場内を移動しながら自分の耳で音を確かめている姿が印象的でした。

最後に、当社の展示会・試聴会の出展情報は、ホームページ等でご案内しております。

ご興味のある方は、是非、チェックしてください☆

音響システムに関するご相談や、デモのご要望などがございましたら、ぜひ、お問い合わせください。



ヒビノ株式会社 ヒビノプロオーディオセールス Div.

JBL PROFESSIONAL 製品情報ページ (ヒビノプロオーディオセールス Div.)


ヒビノインターサウンド株式会社

CODA AUDIO 製品情報ページ (ヒビノインターサウンド株式会社)



また、今回の試聴会に出展した、JBL PROFESSIONAL VT4886は、HKT48劇場様やNMB48劇場様などにも導入いただいておりまして、当社ホームページの納入事例でご紹介していますので、こちらも是非ご覧になってください!

ヒビノグループ 音響機器納入事例