こんにちは。経営企画の櫻井です。
まもなく開幕する「2015紀の国わかやま国体」「2015紀の国わかやま大会」を市全体で盛り上げようと8月29日、30日の両日、和歌山城内で行われたプロジェクションマッピング&ライティングイベント「光の回廊~ヒカリのコリドール~」の映像をサポートさせていただきました。
注目の「映像・光・音楽」を駆使した演出と和歌山城の石垣との融合が織りなす幻想的な世界を、私も体験してきました。
過去の国体にタイムスリップしたような映像や、和歌山市の自然、文化などで彩られた“光の回廊”の魅力をお伝えします。
日本初の回遊型プロジェクションマッピング
「光の回廊~ヒカリのコリドール~」は、和歌山城内4ヵ所の石垣を映像で彩り、お城の敷地を回廊のように歩いて鑑賞するという、回遊型のイベント。
従来の1ヵ所でのショーではなく、複数の鑑賞スポットがある“回遊型”プロジェクションマッピングは、日本初の試みとなりました。
鑑賞コースは、「砂の丸広場」から「岡中門跡」、「表坂」を経由して「一の橋大樟樹下」まで。
小雨が降る中での開催でしたが、開始前からお城の周りには大勢の人たちが集まっていました。
総合演出を務めたのは、日本におけるプロジェクションマッピングの第一人者であり、2013年に愛知県で開かれた小牧山城築城450年記念事業のプロジェクションマッピングや2014年に新調された大阪・道頓堀の6代目「グリコ」看板点灯式の総合監督などを手掛ける映像作家の谷田光晴さん。
当社は、映像演出全般の取りまとめを担当しました。
▼砂の丸広場
ショーのプロローグは、横幅28m、高さ6mの大迫力映像。
▼岡中門跡
普段見慣れた和歌山城の石垣が、青い海や緑の森に姿を変えます。
▼表坂
石垣の形に合わせて3面に投影。
映像とレーザーを組み合わせた演出により、スケール感あるファンタスティックな空間に身を置くことができます。
▼一の橋大樟樹下
横幅38m、高さ6mというダイナミックな映像の上空をレーザーで覆い、光の天井が出現。
会場全体が海のように感じました。
和歌山市の魅力を再認識
コンテンツ制作に際し最も重視したのは、このイベントを通じて「和歌山市の魅力を市民の方と再認識する契機とし、国体開催に勢いをもたらすものにしたい」という自治体様の思いです。
和歌山城はもちろんですが、風光明媚な海、山などの豊かな自然は和歌山市の誇り。
「紀伊の山・海・空が育んだ命の輝き」をストーリーのテーマとし、紀の川や雑賀崎、友ヶ島などでロケ撮影も行いました。
そして、そこで暮らす人々の営み、四季を通じた伝統文化など、和歌山市の魅力をふんだんに盛り込んだ映像を、このイベントに合わせて制作したオリジナル楽曲に乗せて生き生きと表現しました。
また、1971年に和歌山で行われた黒潮国体の様子を映し出すと、当時の活気を思い出し、懐かしむ地元の方もいらっしゃいました。
どの場所も、とてもきれいでした!
▲4ヵ所すべての様子をご覧いただける動画を公開しています。
石垣は、場所ごとに形や積まれ方、高さも異なるので、それぞれ違った雰囲気を楽しめます。
個人的には、映像と光に溶け合う、和歌山の大自然を象徴するかのような、懐深い音楽が気に入っています。
豪華で派手な動きのあるプロジェクションマッピングもいいですが、今回のように、少し歩いては立ち止まり、時間をかけてゆったりと楽しむプロジェクションマッピングもまたいいですね。
美しい映像に集中できますし、まちのシンボルである和歌山城の普段見慣れた石垣に投影することで、和歌山市の魅力が最もシンプルに、そしてストレートに表現されたような気がします。
ちなみに、プロジェクションマッピング以外にも、砂の丸広場では、和歌山市炬火イベントの集大成である炬火集火式の開催や、各種ステージイベントなどもありました。
(写真上:和歌山市炬火集火式、写真下:和歌山市の飲食店が大集合)
イベントには、2日間で約5.5万人もの方が訪れたそうです。
国体の開会式はいよいよ明日!
選手たちの雄姿をしっかりと見届けたいと思います。
[日本初 回遊型3Dプロジェクションマッピング 紀の国わかやま国体・ 紀の国わかやま大会開催直前イベント光の回廊~ヒカリのコリドール~]
主催 紀の国わかやま国体・紀の国わかやま大会 和歌山市実行委員会
委託事業者 株式会社和歌山リビング新聞社
日時 2015年8月29日(土)、30日(日) 16:30~22:00
場所 和歌山城(和歌山県和歌山市)内4ヵ所(砂の丸広場、岡中門跡、表坂、一の橋大樟樹下)
イベント来場者数 8月29日(土):約3万人、30日(日):約2.5万人
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