街頭ビジョンの進化と『新橋ヒビノビジョン』

こんにちは、みなさまお久しぶりです。広報のhiroです。

歩行者や車など、道行く大勢の人たちに、さまざまな情報を訴求する「屋外広告」。

中でも映像で伝える「街頭ビジョン」は、ユニークなプロモーションが実施されたり、情報インフラとしての社会貢献など、使い方と機能が注目されています。


今回、紹介するのは、JR新橋駅(東京都港区)のすぐ近くにある大型街頭ビジョン、その名も「新橋ヒビノビジョン」です。


設置場所は、堤ビル(東京都港区新橋1丁目)の屋上。銀座方面からの視認性に優れています。そういえば、「汐留のビルからもよく見えるよ」と知人が教えてくれました。


(▼外堀通りの「新橋一丁目」交差点から見る新橋ヒビノビジョン)

(▼首都高速 土橋入口あたりから見る新橋ヒビノビジョン)



色鮮やかに生まれ変わった「新橋ヒビノビジョン」

以前、この場所には、当社が納入したSun-Moonディスプレイ・システムというデジタルサイネージ・システムが設置されていました。(運用期間2007年~2013年)


(▼堤ビル屋上の旧ビジョン Sun-Moonディスプレイ・システム)

旧ビジョンのSun-Moonは、昼間は普通のペイント看板(↑写真左)で、夜は看板部分がLEDディスプレイになる(↑写真右)というシステムでしたが、2013年12月に当社製LEDディスプレイ・システム “Chromawall”(クロマウォール)を採用した「新橋ヒビノビジョン」へと完全リニューアルされ、日中の明るい時間帯にも色鮮やかな「映像」を表示する高精彩・街頭ビジョンに生まれ変わりました。



メインビジョンとサブビジョン

新橋ヒビノビジョンは、一見すると、1つの大きな画面のようですが、実は、右の「メインビジョン」と左の「サブビジョン」の2画面で構成されています。

メインビジョンの大きさは、約583インチ(幅12.672m×高さ7.68m)。

放映内容はCMが中心です(ちなみに当社の新CMも放映中)。

メインビジョンは、全面にCMを表示させることもできますが、上部をCMエリア、下部をニュースエリアと設定し、「CM放映」と「時事通信ニュースの配信」を同時にながすことも可能です。


(▼メインビジョン全面でCMを放映)

(▼メインビジョンの中を上下に分割し、CMとニュースを同時に放映)

一方、サブビジョンは、メインと連動した広告を放映することも可能ですが、基本は上の写真のように、「時刻」や「天気」などの情報を常に表示しています。

これは、道行く人たちの関心を引き、注目を集める工夫でもあるのだとか。

私も、いつも通る道は、どこに時計があるとか、どこにニュースが流れる画面があるとかっていつの間にか記憶していて、その前を通るたびについ見ちゃうんですよねぇ。



J-ALERTに対応!緊急時は有事関連情報を迅速に発信

新橋ヒビノビジョンは、ニュースや天気予報といった日常のお役立ち情報だけでなく、J-ALERT(ジェイ・アラート/全国瞬時警報システム)の受信・表示機能を備えていて「緊急時」にも力を発揮します。

J-ALERTとは、大地震や他国からの武力攻撃など『有事関連情報』が発生し、かつ、『対処に時間的余裕のない事態』である場合に、国民へ瞬時に情報を伝えるシステムです。

内閣官房が発する『国民保護情報』(例えば、弾道ミサイル発射情報など)と、気象庁が発する『防災気象情報』(緊急地震速報、大津波警報、緊急火山情報など)が、消防庁の衛星を経由して、日本全国へ瞬時に伝達されます。

もしも内閣官房や気象庁から“東京都”に関わる有事関連情報が発信された場合、新橋ヒビノビジョンのニュース表示部分(メインビジョン下部)の内容が、自動でJ-ALERT情報の配信へと切り替わります。

J-ALERTに対応するLEDディスプレイ・システムといえば、当社製のユニバーサル型LED防災ボード “infoLED”(インフォレッド)がそうですが新橋ヒビノビジョンは、infoLEDの機能を一部取り入れたシステム構成になっているのです。

“J-ALERT対応”という備えが稼働する日は訪れるのか、それは誰にも分かりませんが、大型街頭ビジョンがもつ『同じ情報を多くの人に届けられる』という点は、平常時の効果的な広告宣伝のみならず、災害時における街頭ビジョンの役割やあり方をも示していると思うのです。

新橋ヒビノビジョンのように、『有事に自動で情報伝達を果たす機能』を搭載したデジタル・サイネージが、街頭ビジョンのスタンダードとなる日は、遠い未来の話ではないはずです。



SNSアプリケーションの連携機能も!

そうそう。新橋ヒビノビジョンは、SNSアプリケーションと連携したリアルタイムな情報発信にも対応しています。

近年の街頭ビジョンは、単なる広告発信ツールという一方通行の媒体から、視聴者が参加できる双方向のコミュニケーション媒体へと変化してきています。

街頭ビジョンとモバイル端末、ARなどの技術、さらにはスマートグラスといった最新デバイスを組み合わせる展開は、プロモーションの可能性を大きく広げるはず。

とは言え、この、SNSアプリケーションの連携機能については具体的な事例を示さないと、なかなかお伝えしにくい部分なので、同機能を活かした試みやイベントが実施される際に詳しくご案内したいと思います。

どうぞお楽しみに。それではまた。



新橋ヒビノビジョン

【運営】 東京メディアコミュニケーションズ株式会社

【LEDディスプレイ・システム】 ヒビノ株式会社 ヒビノクロマテック Div.