もうひとつの“coda”

[投稿者:Sign]

今月からヒビノのグループ会社、ヒビノインターサウンド株式会社の取り扱いブランドに“CODA AUDIO”が加わりました。


InterBEE2010で先行展示&発表会が行われたということは、hiroさんの記事で皆さんご存知かと思います。製品の詳細・試聴会等の情報については、ヒビノインターサウンド株式会社のホームページを御覧下さい。


・・・と前置きは、このくらいにしといて本題へ。

“CODA(コーダ)”という単語を聞いて、まず一番初めに何を思いつきますか?


1) スピーカーのブランド名(CODA AUDIO)

2) 音楽における終結部

3) 某アーティストのアルバム名


私の場合、「4)Children of Deaf Adultsの頭文字」を最初に思いつきます。


少し前の話ですが、ある方と話をしていた時のこと

「今度、新しく入れるスピーカーのブランドって知ってる?」

「ブランドが増えるのは、なんとなく聞いてますが、名前は知らないです。」

「“コーダ”って言うんだよ。」

「えっ!?綴りは?」

「一緒」


なんでCODAというブランド名だけで、そんなに盛り上がれるのか不思議に思われるかも知れませんが、私とその人の共通のイメージは『CODA=Children Of Deaf Adults』で、ここでいう“CODA(Children Of Deaf Adults)”とは“ろう者の親を持つ聴者の子供”のことをさす単語なんです。

以前から、聴覚障がい者を題材にしたTVドラマや映画はあり、ひとつくらいは皆さんも見たことがあると思います。先日放送されたドラマ「心の糸」も、聴覚障がい者の母親とその子供(聴者)の親子の絆を描かいたものでした。

(主人公の父親は聴者なんでCODAと言っていいのか分かりませんが・・・。)


番組を見て、個人的に“おぉ~”とか“へぇ~”と思ったシーンをいくつかご紹介


1)母親が待つ家に、夜遅く帰った時の息子の合図&ヒロインの家のインターホン

相手を呼ぶ時や自分のほうを向いて欲しい時に、部屋の電気を“パチパチ”っと点滅させて知らせるんです。ヒロインの家のインターホンも音と共に連動して電気が点滅するタイプのものを使ってました。

“ろう者と聴者の文化・行動の違いについて”はこちらの記事でも紹介しました。


2)路上ライブをしていたヒロイン(聴覚障がい者)と、主人公の息子が再会したシーン

まさか主人公も路上ライブをやっているバンドの中に、聴覚障がい者がいるとは思って無かったんでしょうね。口話法で(厳密には違いますが読唇術と言えば、なんとなく分かるかと思いますが)、しっかり主人公の一言を読み取り、後日再会した主人公に言い返すシーンがなんとも。


3)ヒロインが、主人公の息子に母親の障害のことを隠されていたと分かったシーン


これ以上書くとキリが無いので、この辺で止めときますが、是非とも続編を作って欲しいと思ったドラマでした。


来週、完全字幕版での再放送があります!興味のある方は是非御覧ください。

再放送:2010年12月19日 午後4:45~5:58(NHK総合)