渋谷にライブハウス「TOKIO TOKYO」がOPEN。絶対に観たいライブにすることを前提に選ばれた機材とは

2021年3月20日、渋谷のど真ん中にライブハウス「TOKIO TOKYO」がOPENしました。


TOKIO TOKYOは、ファンの方に「絶対観たい」と強い興味を持ってもらえるライブを作るオーダーメイド型ライブハウスです。


このライブハウスに、ヒビノとヒビノインターサウンド、ヒビノライティングのグループ3社が協力し、音響・映像・照明システムを納入しました。


様々なこだわりが詰まったライブハウス。機材にもたくさんのこだわりがありました。


絶対に観たいライブにすることを前提に選ばれた音響・照明機器について、ヒビノ広報のkiiが紹介します!


ステージを最大限に生かし、パフォーマンスの幅を広げるために

新しいライブハウスを建てるという話を受けた当社ヒビノプロオーディオセールス Div.の担当者とヒビノライティングの担当者は、2020年10月頃からライブハウスのオーナー様と、どんな感じのライブハウスにしたいのか、どんな音響・照明システムを入れたいのかなどの打ち合わせを行いました。


オーナー様からは、「音響機器はラインアレイを使いたい」とのご希望がありました。しかし、ラインアレイスピーカーは縦にスピーカーを繋げるため場所を取ってしまい、ステージに圧迫感が出てしまうのではないかと考えたヒビノの担当者は、ヒビノインターサウンドが取り扱うCODA AUDIOのフルレンジスピーカー(▼)を提案。フルレンジスピーカーは、左右一つずつのスピーカーで成り立つので、ステージに吊り下げても場所を取らず、圧迫感を感じさせないため、ステージを最大限に生かしパフォーマンスの幅を広げられるのではないかと考えました。

CODA AUDIO G715Pro


オーナー様は、フルレンジスピーカーではラインアレイスピーカーほどの音量が出ないのではないかと懸念されていました。そこで担当者は、JBL PROFESSIONALのラインアレイスピーカーとCODA AUDIOのラインアレイスピーカー、フルレンジスピーカーの3種類の聴き比べを提案。フルレンジスピーカーの実力を知ってもらおうと考えました。


聴き比べの場所は、昨年完成したヒビノ日の出ビルの1Fにある視聴室(▼)。

ライブハウスでの使用をイメージできるように、ヒビノライティング取扱いのステージ照明機器も取り付け、3種類のスピーカーを試聴していただきました。試聴後、CODA AUDIOのフルレンジスピーカーで問題ないだろうとのことで納入が決定。同じG-Seriesのサブウーファーも納入しました(▼)。

CODA AUDIO G18-SUB


実際にライブハウスに設置して音を出したところ、隣のテナントから苦情が来るのでは!?と思うほどの大音量が出て、オーナー様が心配されていた音の大きさもクリアし、「とても良かった」と気に入ってくださりました。さらに、「TOKIO TOKYOでライブをしたアーティストや来場者の皆さまにも音が良いと言ってもらえたようです」と担当者は話しました。

JBL PROFESSIONAL SRX812P Powered


さらに、モニタースピーカーにはJBL PROFESSIONALの「SRX812P Powered」(▲)を納入。今後、ステージの上手側にあるバーカウンター(▼)の部分もステージにして、2つのステージでライブができるようにしたいというオーナー様のご希望に合わせて、持ち運びができるフロントスピーカーを提案しました。


いつまでも使い続けられる、老舗に負けない新しいライブハウスを

CHAUVET PROFESSIONAL COLORdash Par H7IP


照明システムをプランニングしたヒビノライティングの担当者は、「いろいろなアーティストに対応できるライブハウスにしたい」というオーナー様のご希望に合わせて、マルチに対応できて今後もずっと使い続けられるライブハウスを目指そうと、ライブハウスで定番の照明機器CHAUVET PROFESSIONALのCOLORdash Par H7I(▲)とCHAUVET DJのIntimidator Spot 375Z IRC(▼)を提案しました。(新しいライブハウスを建てる際、特に期間限定などのライブハウスでは、トレンドのものや新しい照明機器を導入されることが多いです。)

CHAUVET DJ Intimidator Spot 375Z IRC


さらに、渋谷にはライブハウスが多く存在していることから、老舗のライブハウスに負けない新しい空間を造ろうと考え「照明機器を全てLEDにしませんか」と提案。音響機器と一緒に、当社視聴室でLED照明機器の明るさや色の鮮やかさを確認していただき、ALL LEDのライブハウスが決定しました。


「担当窓口を一つに」効率的な運用を目指して

実は、初め、オーナー様は照明機器について別の会社に依頼しようと考えていたそうです。しかし、この案件を受けたヒビノの担当者は、音響機器と照明機器を合わせた納入を提案します。当社グループには舞台用照明機器を取扱うヒビノライティングがあるので、音響・照明システムの窓口を一本化できます。トラブルがあったときに当社に連絡するだけで、音響も照明も対応できます。オーナー様も運用を考えるとその方が良いと快諾いただき、ヒビノとヒビノインターサウンド、ヒビノライティング3社での協力プロジェクトが走り出しました。


2020年にグループ7社が新拠点へ移転、結集した当社グループ。「ヒビノ日の出ビルにグループ会社が集結したことで、他の会社に相談に行きやすくなった」と、ヒビノの担当者は話します。すぐにグループ会社の方に「こんな案件があって…」と話しかけられるようになり、さらに、担当者が不明な場合には、初めに案件について相談した方に担当となる人を紹介してもらうことができ、今までよりもスムーズかつスピーディーに話が進むようになりました。

今回の案件でも、オーナー様との打ち合わせで確認点が出てきたときに、会社に戻ってすぐに音響と照明の担当が集まり、相談し合うことで、滞りなく、納入・施工を終えることができました。


今回の取材を通して、広報1年目の私にはまだ見えていなかったグループ間のつながりを実感することができました。このようなつながりが、当社グループの中には、まだまだたくさんあると思いますので、これからも見つけていきたいと思います。


そして、皆さまにもヒビノグループの力を感じていただけるように、これからも様々な取材を続け、お届けしていきたいと思います。どうぞお楽しみに。