東証の「チッカー」が21年ぶりに刷新、フルカラーに対応。ヒビノ、高精彩LEDディスプレイを納入

おはようございます。広報のhiroです。


2021年7月、東京証券取引所のリング型の株価表示システム「チッカー」の入れ替え工事が完了し、20日から運用が開始されました。新生チッカーには、ヒビノ製の高精彩LEDディスプレイ・システム「ChromaLED(クロマレッド)」が採用されています。



チッカーは、1周約50メートル、直径約17メートルの内外周両面のリング状大型LED表示システムです。マーケットセンターを囲む高さ約10メートルのガラスシリンダーの上に設置されています。売買が成立した銘柄の情報が、ぐるぐるとスクロール表示される光景は、報道機関から世界に発信されているので、一度は見たことがあるという方が大勢いらっしゃるのではないでしょうか。



東京マーケットの顔ともいえるチッカーに採用されたChromaLEDシリーズは、LED素子をはじめ、制御インターフェース、LEDプロセッサーまですべてが日本製のハイエンドモデルです。世界最高水準の映像品質と信頼性に加え、再撮に優れた性能を評価いただき、新生チッカーに採用されました。


今回のリニューアルによる新機能の一つが「フルカラー」の「映像」表示です。


2000年に設置された前チッカーは、オレンジ、赤、緑の3色の文字を表示する電光掲示板システムでした。LED映像表示システムへと生まれ変わり、豊かな色彩で映像やグラフィックを映すことが可能になっています。



日本の街並みをモチーフにしたカラフルなアニメーション(↑)や、日本取引所グループの歴史を表した動画コンテンツ(↓)などが放映されるほか、「大納会」や「大発会」など節目のイベントでは進行を彩るなど、新たな空間演出に活用されていきます。



チッカーのメインコンテンツである「常時スクロールする株価」の滑らかで美しい表示は、実は「映像」で実現するのは難しく(映像信号の仕組みに起因するものなので、どんなハードでも難しいのです)、独自のソフトウェアを納入することで残像のない美しい描写を実現させました(↓)。


株価表示は、売買が成立した銘柄の名称、株価、前日終値比が、最遅0.4メートル毎秒、最速3.2メートル毎秒で回転。取引が活発になるほど加速します。


コンテンツの企画・制作及び独自ソフトウェアの開発は、東急グループのイッツ・コミュニケーションズ株式会社と協働しました。



少々こぼれ話になりますが、内外2面のリング型LEDディスプレイは、複数に分割したパーツから構築する設計になっています。全66台のLED表示器を製造し、ガラスシリンダーの上でつなぎ合わせる設置です。外周のリングは35台、内周のリングは31台で形成しています。LEDモジュールを収める筐体も板金加工から設計。ヒビノでは、特注品の製造は珍しくなく、むしろ得意とするところですが、今回の66台はそれぞれの設置個所に合わせた設計が必要で、同じものは二つとありませんでした。一見すると同じ形状でも細かい仕様が異なっています。66台のLED表示器は、設置場所(住所とでもいいましょうか)が厳密に決まっていて、順番が入れ替わると作動しないという少々めずらしいパターンでした。

「完全リング」ゆえに必要となったのが、超精密な設置調整です。


曲面を含む立体的なビジョンは、滑らかなラウンドを形成する施工が必要になりますが、今回の場合、ビジョンの切れ目(端)が存在しない「完全なリング」であることや、直径約17メートルという巨大さからも、設置には苦労があったと当社の技術担当は話しています。


ChromaLED 6は、LEDの素子が6mm間隔になっている「6mmピッチ」のLEDディスプレイです。LEDとLEDの目地を精密に合わせながら、66台を1台ずつ順番に設置し、巨大な円形サイネージをつくっていくわけですが、最後の1台は、ただハマるだけでなく最初の1台とピッタリ目地が合い、LEDとLEDの間隔も6mmピッチにならなければいけません。


全長約50メートルですから、最後が1ミリずれる・・・なんて普通に起こるわけです。もちろんやり直し。綺麗な映像表示を実現するため、施工を妥協することはできません。設置と調整を繰り返し、ときには最後が入らなかったり、今度は数ミリあきすぎたり、ついに完璧な完全リングになったと思ったら、円の中心がわずかにずれており全体を1センチずらす必要があったり(組み上がった状態で動かすことはできないのでやり直し)。精密な設計と、高度な施工技術により、精度の高い「完全リング型」のビジョン2面が完成します。内周と外周で、設置調整に1カ月はかかりました。


内外周両面の「完全リング型」フルカラー大型LEDディスプレイ・システムの施設への納入は日本初です。


さまざまなシーンで活用されているヒビノのLEDディスプレイ・システム。意外と皆様の身近なところに多く存在しています。多種多彩なビジュアルスペースの創出をサポートする当社製品とその仕事を、またHIBINO BREAK TIMEでお届けしていきますね。どうぞお楽しみに。



●お客様

株式会社日立国際電気


●設置場所

東京都中央区日本橋兜町2-1 東証アローズ(東京証券取引所内施設)


●リング状 大型LEDチッカー

  • LEDディスプレイ:6mmピッチ「ChromaLED 6」(ヒビノ)
  • 使用プロセッサー:「HLC-2K」(ヒビノ)
  • 画面サイズ及び面積:【外周】幅53,376mm×高さ384mm、20.5㎡/【内周】幅46,848mm×高さ384mm、17.99㎡

本実績の担当は、映像製品の開発・製造・販売の当社ヒビノクロマテックDiv.


私たちは、音と映像のプレゼンテーターヒビノ株式会社です。

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